神話の中に

鍵は扉を開けたり閉じたりするのに使われる道具ということで権力のシンボルとみなされるのが定説です。
このことから、鍵を渡す、という行為は全権を授与する法的な行為としてみなされています。
例えば、姉妹都市の提携を結ぶときは鍵を交換する、ということが儀式的に行われています。これは中世の国が戦いに敗れると自国の城門の鍵を敵国に譲り渡したことから由来していると考えられます。

神話のなかで鍵を持ち物とする登場人物はいくつかあります。
例えば「ヘスティア(ウェスタ)」「キュベレ」「デメテル(ケレス)」「ハデス(プルト)」「クロノス(サトゥルヌス)」などです。
サトゥルヌスは特にメランコリー気質を表していることから、デューラーによって描かれた銅版画「メランコリアⅠ」にてサトゥルヌス的気質を表すとしてその寓意として人物に鍵を持たせています。

また、西洋文化の文脈の中ではイエス・キリストによって鍵を手渡されたペテロというエピソードもよく知られています。
ここで手渡される鍵とは天国のカギを表しています。つなぐ力と解く力という対になる2つの力の全権を譲渡されています。このシーンについて描かれたラファエロによる宗教画があります。他にも様々な画家によってモチーフとされている場面です。

そしてこの意味が今日に至るまで教皇の紋章などに伝わっているものとなっています。
権力のほか、信仰や教会、誠実や徳といった意味もつけられています。

 

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